丸の内Shall We コンサート

 9月26日、都内の特別支援学校に通う子どもたちを招待した、NHK交響楽団のメンバーによる木管五重奏「丸の内Shall Weコンサート※1」が、国際フォーラム(東京・有楽町)で開かれました。

 しいの木特別支援学校、青山特別支援学校の皆さまにご参加いただき、フルート、オーボエ、ファゴット、ホルン、クラリネットの音色が響き渡る、音の楽しさに溢れたひとときでした。

映画「サウンド・オブ・ミュージック」のオープニング曲で幕が開け、軽やかな調べに生徒の皆さんも食い入るように聴き入ります。続く楽器紹介コーナーでは、各楽器のマウスピースから鳴る音色と他のパーツと接続した時の音色の違いが紹介されたほか、各楽器の演奏では音の違いが際立ったり、手拍子が起きたりもしました。N響メンバーの質問に元気に応じ交流を楽しんでいる様子も伺えました。(「主よ、人の望みの喜びよ」、「山の音楽家」等)

 さらには、参加者が2,3,4拍子などの指揮を振る、指揮者体験コーナーも!一人一人が音に乗り、思い思いに表現しました。(「きらきら星」等)

 後半の「くるみ割り人形」では語りと演奏が交互にあり、物語の各場面を想像したり、聞き覚えがあるフレーズに閃いたり!と様々に反応してくれているようでした。

 最後の「ラデツキー行進曲」では、カスタネットが配られ、曲調により強弱をつけたり休止し次の入りのタイミングまでじっと待つなどして演奏に加わり、緊張感や一体感とともに会場の熱はどんどん高まりました!そして盛大な拍手とともに幕を閉じました。

編集担当も参加させていただき、子どもたちが聴き入っている様子や一人一人の表現で楽しそうに指揮やカスタネットを演じている様子を見て、子どもたちの心に残る想い出になっているといいなと思いました。

※1 三菱地所は2004年度からプロの音楽家とともに特別支援学校等を訪問し障害のある子どもたちに生演奏を届ける「Shall Weコンサート」を開催しています。昨年度からは、大手町・丸の内・有楽町エリアを起点に企業の枠を超えSDGs活動を推進するプロジェクト「大丸有SDGs ACT5」の取り組みの一つとして「丸の内 Shall Weコンサート」を開催しています。

様々な拍子の曲で指揮者体験
朗読と木管五重奏で紡ぐ[くるみ割り人形]
フィナーレの[ラデツキー行進曲]は全員カスタネットで演奏に参加