キラキラっとトーク「審査員が語る、良い絵ってどんな絵?」アーカイブの紹介

 今回はコンクール審査にまつわる過去のトークイベントのご紹介です。

 オンライン配信で2021年10月に開催されました。

 話し手は審査員のお一人である三菱一号館美術館・上席学芸員の野口玲一さん。聞き手は「互いの価値の違いを受け入れ合い、互いの価値が尊重される『心のバリアフリー』について日々考えている」(株)スタートラインの代表、眞島哲也さんです。

 審査のポイント、作品から感じたこと、アートを通じた可能性などを話されました。

 野口さんは審査にあたり「描く人が好きなものを好きなように描いて欲しい」「描く人の思いが素直に表れている、と感じられる作品を見つけたい」などと述べました。審査員の方々は上手いなどの観点で必ずしもグッとくるのではなく、制作者の中の「描かずにはいられないものがあるかどうか」を見たいのだと言います。

  お二人のお話はアートの可能性にも及びました。野口さんはアートは人と人とを繋げるコミュニケーション表現の一つだといい、眞島さんも自分らしさを表現する方法としてどんどん描いて欲しいなどと伝えます。アートのダイナミクスさを感じました。

 編集担当は改めて一つ一つの作品に注ぎ込まれる気持ちに思いを馳せました。そして今年度のコンクールの応募作品に込められた想いが周囲の方々の心の琴線に触れるのではないかと想像しました。

この動画が一つでも皆さまのご参考になればと思います。そして、皆さまの作品にお目にかかれることを楽しみにしています。

キラキラっとトーク「審査員が語る、良い絵ってどんな絵?」